Interview

ドクターズインタビュー

院長平井 拓Hirai Taku

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ドクターズインタビュー

奈良県大和郡山市にあるひらい内科クリニックでは「患者さまの人生に寄り添った医療」を大切にし、働く世代から高齢者まで幅広い方々の診療を地域に根ざして尽力しています。睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療や生活習慣病予防にも力を入れ、地域の健康を支えています。特に「社会参加寿命」という考え方を大切にし日々診療にあたっておられる院長 平井 拓先生にお話を伺いました。

この地域でクリニックを開業されたきっかけを教えてください

この地域でクリニックを開業されたきっかけを教えてください

この地域でクリニックを開業されたきっかけを教えてください

以前ここには川崎クリニック(呼吸器科)がありました。院長先生が急に亡くなられ、2年ほど空いており、患者さまが遠くの医療機関に行かざるを得なくなって困っておられました。クリニックの再開を望む声があり、当院の事務長がもう一度この地でクリニックを復活しようと尽力されているなか、知人を通じて私に声をかけていただきました。
私の自宅は中町のインターのところで、ここまで20〜25分の距離です。あまり遠いと患者さまへの緊急対応ができないので、この距離感は良かったと思います。また、以前は奈良市の高の原中央病院に勤務していたので、奈良の医療事情もわかっていましたので、地域のお役に立てると考えて開業を決めました。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療について

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療に力を入れられた経緯についてお聞かせください

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療に力を入れられた経緯についてお聞かせください

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療に力を入れられた経緯についてお聞かせください

心房細動の患者さまで睡眠時無呼吸症候群(SAS)の方が非常に多いことに気づいたのがきっかけです。私はアブレーション※に関わる機会があり、いろいろと知ることになりました。睡眠時の無呼吸は血圧の問題などさまざまな疾患に関わってきますし、日中の眠気で事故を起こすケースもあります。きちんと診断して治療することで、社会生活も良くなり、生活の質が向上します。また、心房細動など不整脈の発症を予防することにも繋がります。

※心臓の不整脈を治療するための手術

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診断から治療までどのように進むのですか?

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診断から治療までどのように進むのですか?

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診断から治療までどのように進むのですか?

まず簡易的なポリソグラフィーで呼吸状態を調べます。機械はメーカーからレンタルして検査をおこないます。睡眠時無呼吸症候群(SAS)を疑う場合は、以前は入院が必要でしたが、今は精密検査も自宅でできるようになりました。高齢者など自宅での検査が難しい方は入院が必要ですが、個室代などもかかりますので、自宅でできるほうが患者さまにとってメリットがあります。

診断までに要する期間はどのぐらいですか

診断がつくまでは、簡易検査から1〜2週間、精密検査も含めると1ヶ月ほどかかる場合もあります。患者さまのご都合にもよりますが、なるべく早く診断をつけて治療に進むようにしています。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)が疑われる症状にはどのようなものがありますか?

睡眠時無呼吸症候群(SAS)が疑われる症状にはどのようなものがありますか?

睡眠時無呼吸症候群(SAS)が疑われる症状にはどのようなものがありますか?

多いのは「いびきが強い」「息が止まっていると家族に言われた」「日中眠くて仕方ない」などです。また、肥満気味の方や高血圧、不整脈がある方にはこちらから検査を提案することもあります。睡眠時無呼吸症候群(SAS)と生活習慣病は密接に関連していて、お互いに悪循環を引き起こします。
また、夜中に何回も起きてしまう、息苦しさがある、熟睡できた感じがしないという方も、案外無呼吸が原因になっていることがあります。

治療法について

治療法について

治療法について

基本的にはCPAP(シーパップ)という機器を使用した治療が中心です。マスクを装着して寝ることで、睡眠の質が良くなり、代謝も改善することがあります。マスクが合わない場合は、フィッティングを調整したり、別の方法を検討したりします。
マウスピースを使用する方法もあり、歯科医と連携して対応しています。それでも合わない方には、大学病院等でおこなわれている「喉の筋肉を刺激するペースメーカー」のような外科的治療もご紹介しています。
予防や改善には、生活習慣の改善、特に適正体重の維持が重要です。減量によって症状が完全に改善し、治療が不要になったケースもあります。

生活習慣病について

生活習慣病の指導について

生活習慣病の指導について

生活習慣病の指導について

患者さまのお悩みに寄り添いながら、丁寧に指導することを心がけています。減量は簡単ではなく、おいしいものを我慢するのは難しいものです。私自身も含めて、なかなか生活習慣の改善は容易ではありません。あまり厳しくせず、少しずつ改善できるよう一緒に取り組んでいます。
日本人はもともと粗食に慣れていたので、家族全体での食習慣の改善、特に塩分制限のある和食が理想的です。お子さんを含めた家族全体での取り組みが大切です。

生活習慣病と循環器専門医の関わり

生活習慣病と循環器専門医の関わり

生活習慣病と循環器専門医の関わり

血圧管理や薬の使用に関しては、循環器専門医として薬に慣れているというメリットがあります。糖尿病に関しては専門医の方がくわしいですが、脂質異常症から発生する動脈硬化性疾患は循環器の医師が専門としています。
かつてはカテーテル治療が主流でしたが、再発することもあり、ステントなど治療法が発達してきました。それでも残存リスクがあるため、コレステロールをしっかり下げることが重要だと認識されるようになりましたので、生活習慣の改善が不可欠です。

患者さまの気持ちに寄り添うために

患者さまの気持ちに寄り添うために

患者さまの気持ちに寄り添うために
院長先生は自ら健康管理デバイスを体験されたそうですね?

はい、私も実際に血糖値を継続的に測定できる機器を取り寄せ自費で試してみました。血糖値の動きを見ていると、食生活に対する意識が大きく変わります。
バウムクーヘンなど甘いものを食べると血糖値がグンと上がって、しばらく下がらずに持続するのです。また、脂っこいものを食べた時も同じような反応が見られました。こういった結果を目の当たりにすると、「恐ろしくなって」お菓子を食べる回数が減りますね。

こうした体験が診療にどう活かされていますか?

自分の生活習慣を可視化できる機器は、患者さまの健康管理にも非常に役立ちます。最近ではスマートウォッチなどで心拍数や睡眠の状態、不整脈の検出などもできるようになりました。機会があれば、ご自身の身体の反応を知る体験をされてはいかがでしょうか。自分の体のことを知ることが、健康管理の第一歩だと思います。

健康診断はどのような役割を果たしていますか?

健康診断は精密検査ではありませんが、生活習慣病などある程度の疾患は発見できますので、定期的に受けることをおすすめします。その結果を基に診療を進めることができます。

健康診断で「要経過観察」と言われた場合、どう対応すべきでしょうか?

健康診断で「要経過観察」と言われた場合、どう対応すべきでしょうか?

健康診断で「要経過観察」と言われた場合、どう対応すべきでしょうか?

血糖値が5.6程度でも保健指導が入りますが、これは病気になる前に予防することが目的です。病気の予防に力を入れることで、患者さまは薬や検査の負担が減り、医療費の節約にもなります。何よりも病気になる前に対策することで、健康な生活を長く続けられるという大きなメリットがあります。

健康診断で再検査になった場合の対応についておしえてください

企業の健康診断で再検査の指示が出た方も多くいらっしゃいます。そのような場合も、昼休みや夕方の時間帯にご来院いただければ、しっかりと検査・診療いたします。早期発見・早期対応が大切ですので、健康診断の結果票をお持ちになってご来院ください。

健康診断の結果を持って来院される方は多いですか?

企業の健康診断や人間ドックの結果を持って来院される方は多いです。「再検査」の指示があった項目についてくわしく調べ、必要に応じて生活指導や治療をおこなっています。早期発見・早期対応が何よりも大切ですので、気になる項目があれば、ぜひご相談ください。

地域医療を支えるクリニックとしての思い

地域医療に取り組む上で大切にされていることは何ですか?

地域医療に取り組む上で大切にされていることは何ですか?

地域医療に取り組む上で大切にされていることは何ですか?

私は「患者さまの人生に
寄り添っていく医療」を
大切にしています。

特に「社会参加寿命」という考え方を重視しています。これは単なる長生きではなく、社会に参加し活躍できる期間を延ばすことを目指すものです。

「社会参加寿命」とはどのような概念ですか?

先日の研究会で聞いた言葉なのですが、「健康寿命」という言葉はよく聞きますが、これからは「社会参加寿命」が大切です。

人生の最後まで
社会に参加できること、
それだけの健康状態を
維持することが重要です。

自分で食べて歩ける状態でいることが望ましいと考えています。そのために若いうちから生活習慣病の予防に取り組み、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の早期発見・治療にも力を入れています。

クリニックの環境づくりで工夫されていることはありますか?

当院のリハビリテーションルームには患者さま同士が気軽におしゃべりできるよう中央に椅子を用意しています。健康な方でなければ笑ったり大声で話したりすることもできないので、こうしたコミュニケーションの場も健康づくりの一環だと考えています。

地域の方々に寄り添う訪問診療をされているとお聞きしました

地域の方々に寄り添う訪問診療をされているとお聞きしました

地域の方々に寄り添う訪問診療をされているとお聞きしました
クリニックと大病院では患者さまへの対応にどのような違いがありますか?

クリニックは患者さまの近くにあるため、いつでも来ていただきやすく、より寄り添った医療を提供できます。大きな病院は検査設備が充実していますが、診察までに時間がかかることもあります。

訪問診療の経験から感じることはありますか?

訪問診療では患者さまの生活環境も見ることができ、より細かな医療をご提供できます。「訪問診療は面白い」と先輩医師に言われましたが、実際に生活の中に入っていくことで、患者さまの状況をより深く理解でき面白さを実感しています。

患者さまのお宅を訪問して特に印象に残ったことはありますか?

患者さまの実際の
生活を見ることで、
診療室では気づけなかった発見が
あります。

例えば、お醤油の量や食事の内容など、生活習慣が直接見えることで、より適切な生活指導ができるようになります。50年、60年と同じスタイルで生きてきた方が生活習慣を変えるのは簡単ではありませんが、その方の生活に合わせたアドバイスができるのが訪問診療の強みです。

予防接種も対応されているのですね

予防接種も対応されているのですね

予防接種も対応されているのですね

さまざまな予防接種に対応しています。肺炎球菌ワクチンや帯状疱疹ワクチン、子宮頸がんワクチンなどもおこなっています。トラベルワクチンも対応可能です。どのようなワクチンが必要か、ご相談いただければ可能な限り対応します。
また、最近はネット予約も始めました。どのような対応が可能か、お気軽にお問い合わせください。

働く人が通いやすいよう工夫されていることはありますか?

働く人が通いやすいよう工夫されていることはありますか?

働く人が通いやすいよう工夫されていることはありますか?

昼は1時過ぎまで診療しています。近くのスーパーなどでお弁当を買いに来る方が、ついでに受診できるように13時までとしています。夜は7時が最終受付ですが遅い時は8時くらいまで診ることもあります。お電話いただければ、可能な限り対応させていただきます。

予約の取り方について教えてください

最近はネット予約システムも導入しました。お仕事で忙しい方でも、24時間いつでも予約が可能です。もちろん、お電話での予約も受け付けていますので、ご都合の良い方法でご連絡ください。

今後の展望

心臓リハビリテーションに力を入れていきたいと考えています。足腰は「第二の心臓」とも言われ、健康な状態でないと長く健康に過ごすことができません。心臓だけでなく全身の健康を支えるため、リハビリテーション設備を導入する予定です。
また、禁煙指導にも力を入れています。タバコの害について説明し、家族のサポート体制を整えることが重要です。会社の付き合いやコミュニティの問題もありますが、一緒に禁煙に取り組んでいきたいと思います。

患者さまへのメッセージ

一緒に頑張りましょう。

これに尽きると思います。
循環器内科の専門医として長年診療してきましたが、総合内科専門医の資格も持ち幅広く診療しています。奈良県大和郡山市の地域医療に貢献できるよう、また患者さまの人生に寄り添えるように頑張っていきたいと思います。お役に立てることがあれば、なんでもご相談ください。
「自分で食べて歩ける状態」を長く維持することが大切です。社会にちゃんと参加できるような健康状態であることが、真の健康だと考えています。そのために若いうちから生活習慣病の予防に取り組み、適切な健康管理をおこないましょう。
元気な方が増えれば、地域全体、そして日本も元気になります。皆さまの健康をサポートし、「社会参加寿命」を延ばすお手伝いができれば幸いです。

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