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睡眠時無呼吸症候群(SAS)と生活習慣病の関係

睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは
睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、睡眠中に繰り返し呼吸が止まる病気です。医学的には、10秒以上の呼吸停止(無呼吸)が1時間に5回以上、または7時間の睡眠中に30回以上ある場合に診断されます。
無呼吸が続くと血中酸素濃度が低下し、脳が覚醒を繰り返すため、質の良い睡眠が得られません。
重症度は1時間あたりの無呼吸と低呼吸(呼吸が浅くなる状態)の合計回数(AHI)で判断されます
| AHI 5~15 | 軽症 |
|---|---|
| AHI 15~30 | 中等症 |
| AHI 30以上 | 重症 |
生活習慣病とは
生活習慣病は、不適切な生活習慣が原因で発症・進行する病気の総称です。主な生活習慣病には、高血圧、糖尿病、脂質異常症、肥満などがあります。
これらの病気は、偏った食生活、運動不足、過度の飲酒、喫煙、ストレスなどが長期間続くことで徐々に進行します。初期段階では自覚症状がほとんどないため、気づかないうちに進行していることが特徴です。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)が生活習慣病に与える影響
睡眠時無呼吸症候群(SAS)は睡眠中の呼吸トラブルだけでなく、全身の健康状態に悪影響を及ぼし、さまざまな生活習慣病のリスクを高めます。
高血圧
睡眠時無呼吸症候群(SAS)では睡眠中に呼吸が止まることで体が酸素不足状態に陥ります。酸素不足を補おうと心臓はより多くの血液を送り出す必要があり、血圧が上昇しやすくなります。高血圧は心臓病や脳卒中などのリスクを高める危険因子です。
糖尿病
睡眠時無呼吸症候群(SAS)はインスリンというホルモンの働きを阻害することがあります。インスリンは血液中の糖分を細胞に取り込み、エネルギーに変換する役割を担っています。この働きが阻害されると、血糖値が上昇し、糖尿病リスクが高まります。
脂質異常症
睡眠時無呼吸症候群(SAS)によって血液中のコレステロールや中性脂肪といった脂質が増加しやすくなります。血管内壁が傷つきやすくなり、そこにコレステロールなどが蓄積することで、動脈硬化が進行し、心臓病や脳卒中のリスクが高まります。
心臓病
睡眠時無呼吸症候群(SAS)による高血圧や不整脈は心臓に大きな負担をかけます。また、睡眠中の無呼吸状態では、心臓は酸素不足を補うためより多くの血液を送り出そうと懸命に働きます。この状態が長く続くと、心臓が疲弊し、心不全などの心臓病リスクが高まります。
生活習慣病が睡眠時無呼吸症候群(SAS)に与える影響
逆に、生活習慣病が睡眠時無呼吸症候群(SAS)を悪化させるケースも少なくありません。
肥満
肥満は睡眠時無呼吸症候群(SAS)の最大の原因の一つです。首回りに脂肪が蓄積すると気道が狭くなり、睡眠中に呼吸が浅くなったり止まったりしやすくなります。太いホースより細いホースの方が水の流れが悪くなるように、気道が狭くなると空気の通りが悪くなるイメージです。
高血圧
高血圧によって血管が硬くなると血液の流れが悪化し、心臓に負担がかかります。高血圧の状態が続くと、心臓は酸素不足に陥りやすくなり、睡眠時無呼吸症候群(SAS)が悪化する可能性があります。
糖尿病
糖尿病により血糖値が上昇すると、血管を傷つけやすくなります。気道の炎症が起こりやすくなり、睡眠時無呼吸症候群(SAS)が悪化する可能性があります。また、糖尿病による神経障害が呼吸をコントロールする神経にも影響を及ぼし、睡眠時無呼吸症候群(SAS)リスクが高まることがあります。
当院では睡眠時無呼吸症候群(SAS)と生活習慣病の両面からアプローチする包括的な診療をおこなっています。
生活習慣病と睡眠時無呼吸症候群(SAS)は互いに悪影響を及ぼし合い、症状を悪化させる関係にあります。日頃から適切な生活習慣を心がけ、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の予防や改善に努めることが重要です。
当院では、総合内科・循環器内科の専門医資格を持つ院長が、睡眠時無呼吸症候群(SAS)と生活習慣病の両面からアプローチする包括的な診療をおこなっています。睡眠時無呼吸症候群(SAS)が引き起こす循環器系への影響を熟知した専門的な視点から、患者さまお一人ひとりに最適な治療プランをご提案いたします。睡眠の質でお悩みの方、生活習慣病との関連が気になる方は、ぜひお気軽に当院までご相談ください。
