睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは

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睡眠時無呼吸症候群(SAS)とはどのような病気なのでしょうか

睡眠時無呼吸症候群(SAS)とはどのような病気なのでしょうか

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、夜間の睡眠中に呼吸が何度も止まったり、浅くなったりする疾患です。現在、成人男性の10人に1人が抱える健康問題とされています。十分な治療を受けないと日中の強い眠気や集中力低下だけでなく、体内の酸素が不足しさまざまな合併症を引き起こす可能性があります。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の定義

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、睡眠中に呼吸が何度も止まったり浅くなったりする病気です。具体的には、次のいずれかに該当する場合に診断されます。

一晩(約7時間)の睡眠中に、10秒以上の無呼吸が30回以上起こる
睡眠1時間あたりに、無呼吸や低呼吸が5回以上みられる

※無呼吸:10秒以上呼吸が止まる/低呼吸:呼吸が浅くなる

この「無呼吸」と「低呼吸」の合計を AHI(無呼吸低呼吸指数) と呼び、この数値によって病気の重症度を判定します。

無呼吸低呼吸指数(AHI)による重症度分類

重症度 無呼吸・低呼吸の回数(1時間あたり)
正常 0~4回
軽症 5~14回
中等症 15~29回
重症 30回以上

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の種類

睡眠時無呼吸症候群(SAS)には主に2つのタイプがあります。

閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)

最も一般的なタイプで、睡眠中に上気道(喉や鼻の部分)が物理的に閉塞することで発症します。

いびきは閉塞性SASの
代表的な初期症状です。

中枢性睡眠時無呼吸症候群(CSA)

脳の呼吸中枢の機能異常によって引き起こされる、比較的まれなタイプです。脳から呼吸筋への適切な信号伝達がおこなわれないことが原因です。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の主な原因

閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)の原因

肥満

肥満の方は軟口蓋や喉にも脂肪が蓄積します。これにより上気道が狭くなり、呼吸がしづらくなります。特に横になると重力の影響で気道がさらに狭くなり、睡眠時無呼吸症候群(SAS)のリスクが高まります。

小さい顎・小顔

顎が小さい方は先天的に気道の空間が狭い傾向があります。このため、体重が標準であっても睡眠時無呼吸症候群(SAS)を発症するケースが多く見られます。小顔の方は気道のスペースが限られるため注意が必要です。

太い・短い首

首が太く短い体型の方は、気道周辺に余分な組織が多く存在します。これにより気道が圧迫され、睡眠中に閉塞が起こりやすくなります。

舌が大きい

舌のサイズが大きい方は、睡眠時に筋肉が弛緩すると舌が喉の方へ落ち込みます。この「舌根沈下」により気道が塞がれ、無呼吸状態が引き起こされます。

扁桃肥大

扁桃が肥大していると物理的に気道の空間が狭くなります。特に子どもの睡眠時無呼吸症候群(SAS)では、この扁桃肥大が主な原因となることが多いです。成人でも扁桃肥大が睡眠時無呼吸症候群(SAS)の原因となるケースがあります。

アルコール摂取

アルコールには筋肉を弛緩させる作用があります。気道を維持する筋肉も同様に緊張が低下するため、舌が喉に落ち込みやすくなります。

就寝前のアルコール摂取は特に
睡眠時無呼吸症候群(SAS)の
リスクを高めます。

鼻炎による鼻づまり

アレルギー性鼻炎や慢性鼻炎による鼻づまりがあると、鼻呼吸が困難になります。口呼吸に切り替わると、舌の位置が変わり気道が狭くなりやすくなります。鼻呼吸障害は睡眠時無呼吸症候群(SAS)の悪化要因となります。

睡眠薬の使用

睡眠薬には筋肉の緊張を低下させる作用があります。気道を維持する筋肉の緊張も低下するため、上気道の閉塞リスクが高まります。特にベンゾジアゼピン系の睡眠薬は睡眠時無呼吸症候群(SAS)を悪化させる可能性があります。

中枢性睡眠時無呼吸症候群(CSA)の原因

心不全

心臓の機能が低下すると全身に十分な血液を送り出せなくなります。その結果、呼吸中枢の調節機能が不安定になり、睡眠中の呼吸パターンが乱れます。心不全患者の約12〜49%が中枢性の無呼吸を発症するというデータがあります。

甲状腺機能低下症

甲状腺ホルモンの分泌低下は全身の代謝に影響を与えます。代謝の変化により呼吸調節機能にも影響が及び、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の原因となることがあります。適切な甲状腺治療で睡眠時無呼吸症候群(SAS)が改善するケースもあります。

脳幹梗塞・脳炎などの神経系疾患

脳幹は呼吸を制御する重要な神経中枢です。脳幹梗塞や脳炎などにより、この領域が障害されると睡眠時無呼吸症候群(SAS)が生じることがあります。神経系の疾患による呼吸調節機能の障害は特に注意が必要です。

オピオイド系薬剤の使用

鎮痛目的で使用されるオピオイド系薬剤は呼吸中枢を直接抑制します。長期使用により呼吸調節機能が低下し、睡眠時無呼吸症候群(SAS)を引き起こす可能性があります。特に高用量での使用や長期間の使用には注意が必要です。

脳腫瘍

極めてまれなケースですが、呼吸中枢のある脳幹部位に腫瘍ができると、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の原因となることがあります。呼吸調節に関わる神経経路の圧迫により、呼吸パターンが乱れます。

当院では睡眠時無呼吸症候群
(SAS)に対する精密検査と
個々の原因に合わせた
最適な治療をご提供しています。

循環器専門医と総合内科専門医を持つ院長が丁寧な診察をおこない、症状の改善に向けて確かな医療でサポートいたします。お悩みの症状がございましたら、奈良県大和郡山市のひらい内科クリニックまでお気軽にご相談ください。

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